2013年 12月 08日
過去の気配
お祖母様からお譲り受けたそうです。
今回、留めてある石を外すこととなりました。
実際に外してみると、
表面から見た時には気づきませんでしたが、
石を裏返して見てみると・・・
何か、凹んでいる部分が見えます。
実はこちらの石、もともとは「球体」だったと考えられます。
球体の石に貫通した穴をあけるとき、今では機械であけるかもしれませんが、
昔は職人が左右から手で少しずつ彫っていき、両方の穴をつなげたのです。
こちらの技法、思っているよりもとても難しいため、左右で弱冠ズレが生じます。
その跡がこのようなカタチで見ることができました。
もしかしたら、遠い昔、もともと簪(かんざし)か帯留めに留められていた球体の石を
持ち主のお祖母さまとジュエリー職人の方が話し合って、
新しく指輪にリフォームされたのかもしれませんね♪
ちいさな石の断面からも、過去のひとびとの気配を感じることができます。
by psyuxe
| 2013-12-08 14:29
| ordermade その他
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